2007年5月12日土曜日

ウィンドサーフィン上達 101のコツ ウィンドサーフィン技術協会

ウィンドサーフィンについてのハウツー本。
1テーマ見開き2ページで構成されているので、見やすい。
字も、写真も大きい。

これまた、ウィンドサーフィンの各種ステップでつまづいたら、ちょっと手にしてみてフォームを直していくのに良い本だ。

WINDSURFING BOOK ウィンドサーフィン[ベーシック]ブック 藤原健 マリン企画

連続写真も豊富で、わかりやすい。

その結果として、写真が小さくまた、字が細かい。

初心者から中級クラスまでの情報(ウォータースタートやジャイブ)が満載している。

各種テクニックが懇切丁寧に解説してある。

こんなに多くのことを学んだなあ。と怖気づく前に、実際にはウィンドサーフィンのショップにいって数回ビギナーコースのレッスンを受け、マイボードデビューをしてみよう。

つまづいたら、辞書代りにこれを引く

良い本だと思う。

木造建築 住宅設計の実務 黒川長生著 理工図書

木造の住宅を設計するならば、この本は設計技術者の座右の銘である。
建物の構法を中心に、材料、設備、構造までことこまかに書いてある。
何回でも、何回でも熟読すべきだろう。

あえていえば、この本を基に、自分なりのノウハウを追記したノートをつくるべきだ。

耐震構造のしくみ 羽切道雄 技術書院

木造住宅編

地震時の建物の挙動を技術的にわかりやすく紹介している。
耐震補強という考え方が、いったいどのような考え方によるのかを知るには、大変わかりやすくまとまっていると思う。

耐震補強自体は初めてという技術者には格好の基礎知識を学ぶことができるだろう。
技術者ならば、これくらいの基礎知識はぜひもっていてもらいたいものだ。

一般の方でも、構造の考え方に興味があるのならば、イメージ的な理解がしやすいものだと思う。
この本も、耐震補強工事を行うなら、読んでおくべき本だと思う。

やっぱりやらなきゃ耐震リフォーム  耐震リフォーム家づくりの会 (財)経済調査会

戸建て住宅の耐震リフォームを住宅を持つ一般の人の視点にたって、わかりやすく解説した本だ。

実例集や、標準工法の詳細、また、標準的な工事単価も掲載されている。 実用本的だ。出版会社の特徴かもしれない。
中盤くらいからは専門の知識もないと、結構理解しづらいだろう。
理解するには、専門家と一緒に読んでいくのがよさそうだ。

自然の脅威にさらされて、絶対安全ということはないし、そのリスクを回避する手段もさまざまある中で、本書が最適解か?といわれると、うなづくわけにはいかないが、法的根拠をもとに補強していこうという内容なので、好感が持てる。

ただ、同じ法的根拠をもっても、おそらくいろいろな手段があるはずであり、この辺は、一辺倒に本書の紹介記事を受け入れないことも大事だ。補強工事を行うときは、携わる技術者と共に学びながら、お互いに行っていくことが大事だと思う。そのような観点に立てるなら、一読はしておくべきだと思う。

「日本」  海外へ発つ友へ

先週土曜日はウィンドサーファーの送別会。

はるか遠くアメリカ、ハーバード大学へいくそうだ。

一緒にウィンドサーフィンできなくなるのは、残念だが、恵まれた機会だ。がんばってほしい。自分になにかできることはないかな?と思って身の回りを見渡したら、「日本」(学生社出版)という本が目に入った。私が若い時に、海外に赴任する前に、先達から紹介を受けた本だ。日本について、経済、政治、地理、歴史、風俗など様々な観点からつづった本だが、最大の特徴は見開きの左ページに英語、右ページに日本語を掲載しているため、海外へ行ってとても役立つ本だ。

この本を謹呈することとした。海外でなくても、いい年して日本のことを知らないと恥じている人、あるいは、日本に来た外人さんをアテンドしようと思っている人なども、とても重宝することだろう。

ガンに生かされて 飯島夏樹

飯島夏樹さんの著書をもう一冊読んで見た。
この本は、飯島夏樹さんの終末期のブログをもとに編集された本。

要するに、日記。

終末期での心、体、周囲の人々、環境など描かれている。

ブログで公開されているためか、感情的であるのに、客観性が深く意識されている。
繊細で、愛に満ち溢れている。死を間近にしてみえてくるものがあるのだろう。ガンに蝕まれて肉体的にはぼろぼろになっていく中でつづられた日記。どこまでも生きるための本能を訴えながら、人の心はこれほどまでに、現実を見据えることができ、なおかつ他人への愛情を維持できるのだと恐れ入る。

いやむしろ、人間の生きる意志は最終的には愛情につきるのだろう。

冥福をお祈りする。

天国で君に逢えたら 飯島夏樹

飯島夏樹さんというプロのウィンドサーファーが肝細胞ガンでお亡くなりになる前に発表した小説だ。

ベストセラーにもなった。

飯島夏樹さんは、肝細胞ガンとの闘病生活の中で、うつ病、パニック障害も併発したが、家族、友人達の励ましの中、精神面では立ち直り、余命宣告を受けたあと偶然であった執筆活動に生きがいを見出していったという。

ストーリーは、ガンセンターに働く若き医師(おそらくマニュアル的な業務の遂行能力は決して高くない医師)が、手紙屋という業務を開拓して、末期の患者が自分にとって大切な人(家族や友人)に、その心の内を手紙にまとめておくる手伝いをする(=手紙を代筆する)というストーリーだ。

手紙の中には、様々な思いがこめられているが、おそらく残る生命を意識する中で、その人の目に見えてくるものがあるのだろう。

いたるところに「やさしさ」そして「あたたかさ」が満ち溢れている。そして「innocent」だ。僕らは日常の生活の中で、様々なものを負って、走りつづけているし、その行為もとても大切なのだが、見失っている大切なものもあるのだろう。そのもう片方の大切さを教えてくれる小説だと思う。幅広い世代に読んでほしいと心から思える本だ。